埼玉県内で“浦和”vs“川口”勃発　どっちが住みやすい？

埼玉県内で“浦和”vs“川口”が勃発していた…「特徴がない県」埼玉の屈折した世界観

猛暑日が続く7月下旬、都内から県境を越え、数年ぶりに埼玉の大宮、浦和、川口の各街を訪ねてみた。
いずれも東京からアクセスしやすい埼玉の主要な繁華街で、その周辺には都内への通勤・通学者も多く居住している。

埼玉のブランド力No.1浦和の土地柄
その「翔んで埼玉」を埼玉県内の映画館で3回見たという浦和在住のKさん(男性・60代)は、神奈川県鎌倉市出身。
Kさんは、1990年代初頭、30代前半で自宅を購入しようと、勤務先である大手信託銀行本店最寄りの東京駅への通勤の便を考えて、
まずは横浜駅周辺で物件を探した。当時はバブル崩壊後だが、まだまだ不動産価格も金利も高かった時代。
他のエリアも検討したところ、東京駅から横浜と距離も所要時間もほぼ同じである埼玉県浦和に同クラスの物件が見つかった。
価格を検討したところ、浦和の方が約1000万円安かったため、結果的に浦和の物件を購入。

浦和駅にホームが増設されて湘南新宿ラインが停車するようになったのは2013年、駅ビルの浦和アトレができたのは 2015年だというから、
この点では大宮に大分遅れを取っていたことになる。
この浦和や大宮と複雑な関係性にあるのが、同じ埼玉県内にありながら「ほぼ東京」を自称している川口市、和光市など、
東京23区と接している自治体だ。

JR川口駅は京浜東北線で、東京都北区の赤羽まで荒川を経て一駅。川口在住の30代女子は、「大宮や浦和になんか行くことはありません、
京浜東北線や埼京線に乗れば、東京駅周辺や池袋、新宿、渋谷もすぐですから」と、埼玉県民であるより、「ほぼ東京」都民としての
アイデンティティをあらわにする。

先の大宮出身のアラフォー女子は、都心へ通勤する際に湘南新宿ラインで川口駅を通過すると、「京浜東北線の停まる
ホーム1本しかなくていつもすごく混んでいて、かわいそう」との感想を述べていた。やはり、浦和・大宮民は「ほぼ東京」地域を
「上から目線」で眺めているようで、両者の間の価値観の相違、すれ違いは永遠に解消されることはないようだ。

https://gendai.media/articles/-/114140

蕨川口そして大宮と治安に差がある