顔が四角い５０代女さんが美顔器に没頭した理由。「中学でスパンクに似てると言われたことがある」

50代女性、美顔器に没頭した理由は?　角張ったフェイスライン、同級生と並んだ写真に嫌気「はさみで切り落とした」
https://news.yahoo.co.jp/articles/01cd929972446d619a90ae54774a000300cbcae5

私の顔の形は四角く、子どものころからとても気にしていました。顔写真のエラ部分を黒く塗りつぶしたり、はさみで切り落としたりして、「こんな卵形の顔になりたかった」と憧れたものです。（ルッキズムを巡るアンケートへの回答）

初詣で祈った「ソバカス消えますように」、20個以上ほくろを除去　「ルッキズム」アンケート

　神戸市に住む５０代の美容師斎藤ゆきえさん（仮名）は、角張ったフェイスラインがどうしても受け入れられなかった。

　コンプレックスに対する意識は中学でピークに達した。集合写真を見たくないのに見てしまう。同級生と並んだ自分の顔に嫌気が差し、ため息が出る。「角度によっては本当に真四角に写るんですよ」

　部屋で一人、想像を巡らせた。「この角がなかったら、私の顔ってどうなんだろう」。思い立ったようにはさみを探し、輪郭がなだらかなカーブになるよう、切り落とした。ペンで黒く塗りつぶしてみたこともある。

　切ったり塗ったりしていない写真と並べ、見比べた。「この形だったらいいのになぁ」「やっぱり、ない方がいいよなぁ」とひとしきり考え込み、写真はごみ箱に捨てた。その繰り返しだった。

　中学の友人に「スパンクに似ているね」と言われたことがある。「おはよう！スパンク」という漫画に登場し、いつも笑顔で愛らしい犬のキャラクターのことだ。スパンクの顔は真四角だった。

　「正直、複雑でした。スパンク自体はかわいいので。ですけど、やっぱり私の顔は四角いんだなって」

　傷つけられた、とは思わなかった。友人の言葉や表情には、一切の悪意を感じなかったからだ。ただ改めて「やっぱりそうだよね。私の顔は四角くいよね」との思いを強固にした瞬間ではあった。