【東京・日の出町】２回接種７８％、コロナ感染急増を抑制・・・町の担当者 「ワクチンの効果を実感している」

全国が新型コロナウイルス感染の第五波に襲われる中、ワクチン接種対象の八割近くが二度の接種を終えた日の出町では、感染者の急増を抑えられている。
町の担当者は「ワクチンの効果を実感している」と話す。ただ、八月に入ってからは一日当たりの感染者数が増加傾向にあり、町は未接種の若年層への働き掛けを強めている。

町ホームページによると、第四波に襲われていた五月の一カ月で計二十四人の陽性者が出た。
六月下旬以降の第五波に入ってからは、七月に計十四人、八月は二十四日までで計二十二人。

都内全域では第四波を大きく上回る感染者が出て「感染爆発」の状況になっているが、同町では第四波と同水準かそれ以下になっている。

人口一万六千五百人余りの３６％を占める高齢者から始めたワクチン接種は順調に進んでいる。
五月十七日に六十五歳以上、六月二十九日には六十四歳以下の接種を開始。今月二十日時点で、対象者一万五千五百十四人の７８％にあたる
一万二千百六人が二回の接種を終えた。接種を終えたのは六十五歳以上の在宅高齢者は９４・４％。十二歳〜六十四歳は６５％に上っている。

町の担当者は「地域ごとに接種日程を決めて集団接種を行ってきた。ご近所のつながりが深いため、互いに声を掛け合ってくれたようだ」と分析。

若年層の接種の進み具合は高齢者に比べて鈍いものの、全国の感染者数が急増するにつれ、接種希望者も増えているという。
こうした状況を受け、町は八月十三日に終了する予定だった十二歳〜六十四歳の集団接種の受け付けを延長した。

担当者は「ワクチンの効果は大きい。これまで慎重に様子を見ていた若年層にも接種の機会を増やしたり、予約の空き情報を小まめに提供したりして対応したい」と話している。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/127085