【特殊詐欺】男①「秘密の番号を教えます。誰にも言わないで」男②「番号教えて」男①「なぜ教えたのか。保証金払って」→4900万円詐取

団体職員を名乗る男など数人から「不正送金になるため補償金が必要だ」などと脅され、札幌市の70代女性が現金4900万円をだましとられました。警察は詐欺事件として捜査しています。

　2021年4月下旬、札幌市南区に住む70代の女性のもとに、市役所の職員を名乗る男から「あなたの個人情報が洩れている。消すためには代わりの人が必要で探している」などと電話がありました。

　また別の日にも災害支援機構の職員を名乗る男から「あなたに秘密の番号を教えます。誰にも教えないでください」などと電話がありました。

　その後、市役所の職員から紹介を受けたとする団体職員を名乗る男から「福島の小学校に放射能除染機を送りたい。あなたの番号が必要なので教えてください」と電話があり、女性は番号を伝えたということです。

　さらにその後、災害支援機構の職員を名乗る男から「なぜ番号を教えたのか。不正送金になり、あなたは逮捕される。内々で終わらせるので保証金が必要だ」などと脅され、女性は5月19日から7月14日までの間、5回に渡り指示された鳥取県内の住所に現金約4900万円を宅配便で送り、全額だまし取られました。

　現金は小さめの段ボール箱に入れ「写真カタログ」と書き、近くのコンビニエンスストアから送ったということです。

　電話連絡が途絶え不安に思った女性は、新聞で同じような手口の事件が起きている事を知り警察に相談。事件が発覚しました。

　被害にあった女性は「12月上旬まで男らから電話があったので、だまされているとは思わなかった」などと話しているということです。

　警察は、宅配便では現金は送付できず、指示された場合は詐欺を疑い、警察に通報するよう注意を呼び掛けています。

2021年12月21日22:30
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=25267