【国立病院機構三重病院長】「ワクチン３回目早く接種を。 ２回目接種から半年たつと抗体減少」

新型コロナウイルスワクチンの３回目接種率が伸び悩んでいる。その原因や接種のメリット、今後の注意点などについて、
谷口清州・国立病院機構三重病院長（小児感染症学）に聞いた。

日本で使用されているワクチンの効果は高いが、２回目の接種から半年ほどたつとコロナに対する抗体が減り、
特に感染力の強いオミクロン株に対しては感染や発症を防ぐ効果が大きく低下し、重症化予防効果も落ちる。

３回目の追加接種によってこれらを増強できる。重症化リスクが大きい高齢者や基礎疾患のある人にとって３回目のメリットは明白。
オミクロン株の拡大が続いており、ファイザー、モデルナの種類にかかわらず、ワクチンを早く打つことが重要だ。

３回目の接種率が低調な理由は幾つか考えられる。まず「オミクロン株の症状はほとんどが軽症」との情報が先行し、人々の油断が広がった
だが実際には、オミクロン株でも高齢者らの重症化リスクは大きく低下しているわけではない。

政府は３回目の時期を、２回目終了の８カ月後から６カ月後に前倒しした。
その過程で自治体へのワクチン供給量をきちんと示せず、運用面で出遅れたことも影響しているだろう。

身近では「２回目の後に高熱が出たから３回目は受けたくない」といった声をよく聞く。
しかし三重病院がまとめたデータでは、２回目で熱が出ても３回目に出るとは限らないこと、
全体に熱の高さは３回目の方が低いことなどが分かってきた。それなら受けようかと言った人がいる。接種の実際について、国民への適切な情報提供は大切だ。

ワクチンを打っても、感染したり人に広げたりするリスクはゼロにはできないから、
３回目後もマスク着用や手指衛生、換気、密を避けるといった対策は不可欠。高リスクの人に接する際の配慮も必要だ。

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たにぐち・きよす　１９６０年三重県生まれ。三重大医学部卒業後、国立感染症研究所、世界保健機関（ＷＨＯ）などを経て２０２１年から現職。
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/25710

ワク信どーするの？w

2022年2月4日
感染職員、大半は３回接種済み 国立病院機構函館病院でクラスター
www.hokkaido-np.co.jp/article/641565

一度も打ってない人はそのまま