【青森県立中央病院調査】ワクチン3回接種で抗体が大幅増・・・「2回目接種から6～8カ月たった人は、できるだけ早く接種を」

県立中央病院（青森市）は19日、新型コロナウイルスワクチンの接種後に、ウイルスの働きを防ぐ「抗体」がどのように推移するかを調べた研究の内容を公表した。

3回目接種から4週間後の抗体の量は、2回目接種時と比べて大きく増えた。
ワクチンの効果があるとされる職員の割合も、3回目接種を通じて再び上昇した。

県病は、オミクロン株に対しても発症・重症化の予防にワクチンが有効だとして、より多くの人が接種を受けるよう呼びかけている。

県病は、ファイザー製ワクチンを接種した病院の職員約100人を対象に、
接種前から継続して抗体の推移の研究を続けている。今回は2種類の抗体を測定、分析した。

ウイルスの働きを失わせる中和抗体などを含む「抗SARS－CoV－2抗体」を調べると、
3回目接種後4週間たった職員の半数以上から、今回の研究で測定できる上限を超える量の抗体が確認された。

2回目接種から1週後、4週後の抗体の量と比べ、目立って増えた。

もう1種類の免疫物質「IgG抗体」の研究では、2回目接種後1～4週後は全ての職員が十分な抗体を保有していたものの、
ワクチンの効果があるとされる抗体の量を持つ職員の割合（有効率）は6カ月後で58.8％、8カ月後（3回目接種直前）には37.5％に下がった。

一方、3回目接種から4週間後に調べると、有効率が再び100％となった。

3回目のワクチン接種によって、1～2回目の接種で得た体内の免疫機能が活性化し、抗体の指標が上がったという。

県病の北澤淳一新型コロナウイルス感染症対策指導監は「オミクロン株は感染力が強く、いつどこで体の中に入り込むか分からない。
ただ、抗体があればウイルスの働きを抑えることができる。2回目接種から6～8カ月たった人は、できるだけ早く接種を受けてほしい」と話した。
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1012016

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