【大学】帝京平成大の就職相談の記録、流出は最大800人超か…派遣のカウンセラーが自宅に持ち帰り、裏紙に再利用

※2023年8月18日 20時49分
東京新聞

　帝京平成大（本部・東京）の就職相談の記録が学外に流出し、裏紙として再利用されていた問題で、大学は18日、学生12人の個人情報の流出を確認したと明らかにした。他に807人分の相談記録が学内で確認できておらず、漏えいした可能性があるとして調査を進めている。

◆志望の就職先、応募書類の内容も

　大学がウェブサイトで公表した説明によると、問題が起きたのは千葉キャンパス（千葉県市原市）の就職支援室。大学は、学生の就職相談業務を東京海上日動キャリアサービス（東京）に委託していた。

　同社から派遣されたキャリアカウンセラー1人が、学生の面談内容を書き取った記録を自宅に持ち帰り、裏紙として再利用していた。今月3日、飲食店で面談記録を拾ったという人から大学に通報があり、流出が発覚したという。
　このカウンセラーが大学に派遣されていたのは2018年4月～23年7月。流出した個人情報には、学生の氏名、学籍番号、携帯電話番号のほか、志望している就職先、採用面接の状況、応募書類の添削内容などが含まれていた。流出した個人情報が悪用されるなどの被害は、現時点で確認されていないという。

◆流出確認は12人　大学「心からおわび」

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