【大阪】堺市の財団元職員、会員情報3・7万人分盗んだ疑い 探偵雇って張り込み漏洩源特定「2か月の間、張り込みに行きました」

堺市の外郭団体「堺市文化振興財団」は8日、財団の元職員（52）が、会員や市職員、市議らの個人情報延べ約3万7千人分を盗み出し、うち約200人分を流出させたと発表した。大阪府警堺署は、財団の業務を妨害したとして3日に偽計業務妨害容疑で書類送検した。

財団によると、元職員は令和2年3月、財団主催の公演の予約などが可能な「sacay（サカイ）メイト」の会員情報3万7164人分を窃取したという。氏名や住所、電話番号やメールアドレスなどが含まれていた。

元職員は翌4月、財団が舞台管理運営を委託する「さかいステージサービス」へ転職。同社の端末から財団側に不正アクセスし、緊急連絡網や議員一覧を入手した。財団職員82人▽堺市職員59人▽市議48人－の情報が含まれていた。

4年3月、財団に届いた誹謗（ひぼう）中傷メールに職員の個人情報が添付されていたため漏洩が発覚した。財団は同9月に堺署へ被害届を提出した。

財団は東京地裁に発信者の情報開示を求める仮処分を申請。その後、南海電鉄堺東駅前のフリーWi―Fiから接続したと判明し、財団職員や探偵が張り込んで元職員による漏洩を突き止めた。財団によると、元職員は漏洩の理由を説明していないという。

9/9(火) 13:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/92b134d55459fe286e94a66bff9700c7d985c2e5

大阪府堺市の財団の元職員が、同僚らの個人情報、約3万7000人分を不正に入手、一部をSNS上で流出させていたことが分かりました。元職員の不正が明らかになったきっかけは、同僚らの張り込みでした。

「2か月の間、張り込みに行きました。頻繁に行ってました。土日も含めて」（堺市文化振興財団・森岡宏行 事務局長）

財団の元職員を執拗に追跡したのは、同僚たちでした。

堺市にある公益財団法人「堺市文化振興財団」によると5年前、当時財団に勤務していた50代の男性職員が、会員約3万7000人分の個人情報を不正に入手。

別の会社に転職後も、財団や市の職員、市議の個人情報を入手していました。

そして2022年以降、「X」などで元同僚や市議など約200人分の個人情報を流出させ、「危害を加える」「堺市文化課は解体しろ」などと誹謗中傷したということです。

元職員が行為を認めるまでに5年の月日がかかりました。

財団によりますと、「X」から開示された資料により、投稿には匿名性が高く、痕跡が残りにくいとされる「フリーWi-Fi」が使用されていたことが判明。

南海電鉄・堺東駅周辺であることもわかり、財団職員らが張り込みを開始しました。

「もちろん空振りやったときもあるんですけど、頻繁に行っていました。土日も含めて。（これまでに）投稿されている時間に、見知った職員がいたのを発見したので、何度も同じように張り込みをして複数回確認できたので、怪しいと思いました」（堺市文化振興財団・森岡宏行 事務局長）

その後、財団側は男性に直接話を聞きました。

「元職員をこの部屋で事情聴取を行いました。本人はこちらに座って、財団の職員が向こう側に座って聴取を行いました」（堺市文化振興財団・森岡宏行 事務局長）

男性は、情報の不正入手と漏えいの事実を認めたということです。

「特段、謝罪の言葉などはなく、聞かれたことにだけ淡々と答える形でした。ただ、手が震えていたり、視線が定まらなかったことはありました」（堺市文化振興財団・森岡宏行 事務局長）

堺市が被害届を提出したことを受け、警察は偽計業務妨害の疑いで男性を書類送検したということですが、認否は明らかにされていません。

財団によると、元職員の男性は、雇用形態への不満を漏らしていたということです。（以下ソース）

9/9(火) 18:10配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/08b7439df411baf641817081adec52a3fc2007d3