【石川】デイサービスで働く女性はワクチン優先接種の対象外？　自治体の対応に関係者困惑

厚生労働省が出している新型コロナワクチンの接種順位の考え方では、まず医療従事者、そして高齢者と続きます。次に高齢者以外の基礎疾患がある人や高齢者施設の従事者となっています。

　問題はその高齢者施設。実は今、高齢者施設に勤めていてもサービスの内容によっては優先的にワクチンを受けられないという人が出ているのです。

　同じリスクを抱えながらもワクチンを打ってもらえない、いったいなぜなんでしょうか。

デイサービスの女性：
「はじめは打ってもらえるものだと私達も思っていたので、詳しく話を聞いていく上で『私達は対象外』って聞いて『えっ』て皆なっていました」

　県内のデイサービスで働く女性です。食事や風呂の介助などを行っています。日々、高齢者との接触は避けられないため１日も早いワクチン接種を望んでいます。しかし…。

デイサービスの女性：
「私達の施設の予防接種日が決まっているんですけど、もし定員に空きが出ても届けを出していないので私たちはダメって。自治体の方から言われているそうで」

　接種の対象は同じ敷地内にある入所施設の職員だけ。デイサービスと訪問介護を担当する職員はワクチンを打ってもらえません。

デイサービスの女性：
「（ワクチンを）打ちに来て下さる医者の方も『何でできないんや』って疑問を抱いているようで…こればっかりはお医者さんが言ってもなかなか伝わらないみたいで」

　この高齢者施設などに勤める人という中に、デイサービスや訪問看護などを含めるかは、自治体の判断に任されているのです。

デイサービスの女性：
「デイサービスの方がもっと危険かなって思うんですよ。利用者さんがいて家族がいて、私たちもいて、どこから感染持ってくるかわからない」

　国は「クラスターが発生した場合、入居型の方が感染リスクが高い」との理由で、優先接種を認めています。しかし、この女性はそれはデイサービスでも変わらないと訴えます。

デイサービスの女性：
「お風呂場の介助でも利用者さんはマスク外すんですね。分からないからお風呂場でもしゃべる。なかなか理解してくださらないこともあるので、日々大変です。熱があれば利用を避けて頂くんですけど、微妙な３７度くらいの熱の時は、家族はつれていってくれっていうんですよ。一人で待っている利用者さん多いんで朝迎えに行っても、家族はもう仕事に行ってていないから、（熱があっても）置いていくわけにはいかない」

　介護職員などの労働組合「日本介護クラフトユニオン」は４月、優先接種にデイサービスや訪問介護の職員を加えるよう県に要望書を提出しました。

介護ユニオンの担当者：
「組合員の中で陽性者になっている方の約４０パーセントが在宅系の介護従事者です。決して低い割合ではないわけです。高齢者施設だけではなく在宅系サービスの人も十分コロナに感染する可能性がある。そういうところは考えないといけない」

　女性は、全ての介護職員が優先してワクチン接種を受けられることを望んでいます。

デイサービス女性：
「ニュースでほかの施設がクラスター出たとかっていう話を聞くと、早くここにも予防接種を打ってしていただけたらなと言う気持ちが強いですね。私たち職員も気を付けていますが、どれだけ防いでいてもやっぱり持ち込んでしまう可能性もあるので、いち早く安全のために打ってほしいと思います」

石川テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/34629b8d1f5313df441018aebfb3aaedfd500288

高齢者と接するというのが理由なら、
介護者も優先すべきでは？

ふつうはそうでしょ

感染すりゃ死亡リスクが高いんだから