【日本の研究】孤独を感じている東京の大学生は、孤独を感じていない大学生に比べてコロナワクチン接種をためらう割合が2.08倍 （95%:1.25~3.44） 高い

公開日:2025年5月21日

東京の大学生のCOVID-19ワクチン接種をためらうリスク要因は、社会的孤立ではなく孤独である

COVID-19パンデミックの間、特に大学生の間では、キャンパス訪問が制限されたため、社会的孤立が重大な問題となった。

このような社会的環境は、正確な情報の欠如や孤独に起因する新しい行動への恐怖のために、COVID-19ワクチン躊躇に影響を与える可能性がある。

本研究では、東京の大学生における社会的孤立および孤独とワクチン躊躇の関連性を調べた。

2022年3月に東京四大学連合の全学生を対象にオンライン質問票を実施した。回答者は、ワクチン接種頻度、社会的孤立、孤独、および精神的健康を含むその他の共変量について質問された。

ワクチン躊躇者は、ワクチン接種を一度も受けたことがない、または3回目のワクチン接種期間中に1回しか接種を受けていない人と定義した。

ロジスティック回帰分析を実施した。2,907人の学生のうち、1,080人（37.2%）が社会的に孤立しており、480人（16.5%）が孤独を感じており、113人（3.9%）がワクチン躊躇していた。

孤独を感じている学生は、孤独を感じていない学生に比べてワクチン接種をためらう割合が2.08倍高かった（95%信頼区間：1.25～3.44）。

これは、社会的孤立については当てはまらなかった（オッズ比：1.07、95%信頼区間：0.69～1.65）。

東京の大学生におけるワクチン接種ためらいと、社会的孤立ではなく孤独が関連していた。

これらの知見は、将来のパンデミックに備えて、青少年および若年成人向けのワクチン接種プログラムを策定する際に活用できる可能性がある。

Loneliness, but not social isolation, is a risk factor for COVID-19 vaccine hesitancy in university students in Tokyo, Japan - Scientific Reports

During the COVID-19 pandemic, social isolation, especially among university students, was a significant problem due to l...

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