【立憲】辻元清美氏 “核武装に「日本人ファースト」はない 「核武装が最も安上がり」ではない理由”を投稿

つじもと清美
@tsujimotokiyomi

核武装に「日本人ファースト」はない。

「核武装が最も安上がり」ではない理由は以下の通り。

①核兵器をもてば、北朝鮮同様に核兵器不拡散条約（NPT）から脱退→アメリカをはじめ国際社会から孤立し、経済制裁を受けることになる。食料自給率38％、エネルギー資源を持たない日本は即刻追い詰められ、米不足・ガソリン代高騰どころではない状況に陥る。ここに「日本人ファースト」は存在しない。

②核兵器の開発には核実験がセットだが、せまい日本の国土のどこで行うのか。地下実験を行えば大災害を引き起こすリスクも高まる。

③核共有だとしたら、どの基地に保管する想定か。「核のゴミ」の最終処分場も決められない日本で、報復や攻撃のリスクをどの自治体が引き受けるのか。

④そもそも「安上がり」の意味が不明。核兵器開発のコストは膨大だ。さらに、核を持ったからといって現有防衛力の削減にはつながらない。単純にコスト増なのだ。

「核武装が最も安上がり」という東京の候補者は、アメリカ以外の大国に依存すべきという主張なのだろうか。それはどの国か。
核実験も核保有も東京で引き受けようという趣旨なのか。そうであれば、東京の有権者にはっきりいうべきだ。「これまで地方にリスクを押し付けてきたのだから、核は東京で」と。

私は20代の頃から、被爆者の方々と船で世界を回り、核兵器の悲惨さを訴えてきた。
日本はアジアで酷いことをしたのに被害ばかりいうのか、といわれたこともあった。
違う。
日本人だろうが、他の誰であろうが、もう誰ひとり核兵器の犠牲になってはいけないからだ。
一瞬で膨大な人の命を、人生を奪い、二世三世にも苦しみを残す。核の悲惨さを私たち日本人は世界中の誰より知っているはずではないか。
国際社会が「ファースト」として受け止めてくれるのは、唯一の被爆国である日本の、核廃絶への説得力に他ならない。

日本が積み重ねてきた国際的信用を奪い、膨大なコストとリスクをもたらす。
「核武装が最も安上がり」という、過去の歴史と現実を直視しない愚かな言動を放置する訳にはいかない。

最終更新　午後4:03 · 2025年7月19日
https://x.com/tsujimotokiyomi/status/1946465900070400145/history