【訃報】ハンセン病家族訴訟、林力・原告団長死去 101歳、人権教育の草分け

同和問題やハンセン病問題などを通じて人権教育を実践し、ハンセン病家族訴訟で原告団長を務めた元九州産業大学教授、林力（はやし・ちから）さんが8日、胃がんのため死去した。101歳だった。葬儀は11日午前11時から福岡市城南区友丘3の3の13の妙泉寺で。喪主は長女古長（こちょう）美知子さん。

1924年、長崎県大村市生まれ。福岡市の小学校教諭だった57年、市同和教育研究会を設立し、九州で初めて同和教育を導入した。88年から九産大教授として「同和問題論」を担当した。（以下ソース）

11/10(月) 15:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4dcb68e865bc509d9f6093b46e7a23e346bb631

国の強制隔離政策で差別を受けたハンセン病元患者の家族が起こした国家賠償請求訴訟で原告団長を務め、同和教育の草分け的存在としても知られた元九州産業大教授の林力（はやし・ちから）さんが8日、胃がんのため死去した。101歳。葬儀は11日午前11時、福岡市城南区友丘3の3の13の妙泉寺。喪主は長女古長美知子（こちょう・みちこ）さん。

1924年、長崎県生まれ。ハンセン病患者だった父親は国の隔離政策により鹿児島県鹿屋市の国立ハンセン病療養所「星塚敬愛園」に入所し、四半世紀近く隔離されたまま67歳で亡くなった。自身も近所から「腐れの子」と言われるなど差別に苦しんだが、74年に著書で患者の子であることを公表した。

2016年提訴のハンセン病家族訴訟では、差別被害の深刻さから大半の原告が匿名で裁判に加わったが、実名で原告団長を務めた。19年の熊本地裁判決はハンセン病元患者家族への差別に対する国の責任を認め、そのまま確定。当時の安倍晋三首相が謝罪し、元患者家族に最大180万円を支給する補償法と、家族への差別の解消を明記した改正ハンセン病問題基本法の成立につながった。

また同和教育に生涯をささげ、1961年に発足した福岡県同和教育研究協議会では初代会長を務めた。全国同和教育研究協議会の副委員長なども歴任し、各地で講演活動を続けた。

11/10(月) 17:52配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/454af7f27d61aaf558f490fcb78502e7003ec18d