- 1 : 2024/03/05 07:21:52 ???
- 東京都感染症情報センターが公表しているデータによると、’06年に男性85人・女性27人(合計112人)だった患者数が、’23年には男性2409人・女性1292人(合計3701人)と33倍に膨れ上がっているのだ。
「新宿東口プライマリケアクリニック」の中村医師は「梅毒に限らず、淋病、クラミジアと性に関係する感染症が確実に増えています」と嘆いた。
「データを見ると、梅毒では女性の感染者の割合がかなり増えている。とくに20代の女性の感染報告が増えています。一方で、男性は20歳代~50歳代と広く感染者が分布しています」
ハッとした読者諸兄も少なくないだろう。この男女の組み合わせ、カネを持っている大人が20代の女性を買う“パパ活”と被るのだ。
「そうですね。マッチングアプリの登場で人が出会いやすくなったことが感染症の増大に少なからず関係していると思います。お互いのことを全く知らないまま出会うわけですから、相手が性病対策をしっかりしている人かどうかはわからない。パパ活、ママ活といった近年生まれた文化が人を性的に繋げやすくなり、不特定多数と性交渉を持つ人がゴロゴロいる。非常に危険な状況です。
ここ新宿でいえば、トー横キッズと呼ばれている若者たちが知識がないまま性交渉を行い、病気になってもお互いにそれを隠すことで、感染の温床になってしまっているという状況があります。梅毒という病気の知識がないから感染に気づかなかったり、感染したことに薄々気づいていてもカネを稼ぐためパパ活を優先させたりしているわけです。淋病やクラミジアといった、他の感染症も増えており、複数の性病のキャリアになっている子もいる」(中村医師)
梅毒が激増しているのにも、理由があるという。
「梅毒はとても伝染(うつ)りやすい病気なんです。粘膜感染しますから、たとえば口の中に小さくても傷があると、オーラルセクロスはもちろん、キスでも感染する場合があります。性行為にまつわるあらゆることで、感染する可能性があります。
梅毒に感染すると約3週間で第1期症状として口の中や局部に潰瘍などができます。この段階で病院に行けば、2~4週間ほど薬を飲むだけで治ります。感染した後、放っておいても症状は消えます。ここで治ったと勘違いしてしまう人が多い。実は第2期症状へ移行しているだけで、この時期に性行為をすると相手が感染します。
男性側が治ったと思って性交し、女性に感染する。女性が治ったと判断して性交すると今度は男性に感染……と、まるで卓球でラリーを続けているような状態になることから”ピンポン感染”といわれる状態になることがあります。淋病やクラミジアは、女性の症状が軽くて気づきづらい。健康体だと勘違いしやすいので感染が広がっていきます」(中村医師)
第2期になると手のひらや足裏などにブツブツができる。この状態から治療を開始すると完治まで2ヵ月ほどかかる。この状態で放っておくと、数年から数十年で神経や内臓に甚大なダメージが出るという。中村医師が続ける。
「梅毒は死に至る可能性を持った危険な病気です。自己判断で治療を中止したりすると周囲に広がる。治療はほぼ投薬のみですみますし、症状があれば保険もきく。数千円ですむ場合が多いです。異変を感じたらすぐ専門医にかかり、検査して、罹患していたらしっかり治療すること。人に伝染しない状態になるまでは、抗体量の経過観察が必要ですので病院に通い続けることが大事。パートナーがいらっしゃる方は、両方が陰性となるまで治療することが大事です」
感染を未然に防ぐ方法はないのか。
「大陰唇への接触でも感染しますので、コンドームをつけても100%防げるわけではありません。口や性器に潰瘍がある人は梅毒の可能性を考慮して、性行為は避けるべきでしょう。男性の場合は、セクロスした後に性器をよく洗っておしっこを出す、というのが対策にはなりますが、そこまでの効果は期待できない。相手のことをよく知る、ということが大事。雰囲気や見た目に流されてはいけません。信頼できる決まったパートナーと性交渉を持つ、というのが一番の防御策です」(中村医師)
自分の身は自分で守るしかないのだ。(抜粋)
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/ae0082b661897b12199962e5240497f102a3b346&preview=auto
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